数秘術に初めて触れると、たいていは生年月日から出す「運命数(ライフ・パス)」にまず出会います。けれどそれとは別に、名前の文字から出す「名前数」があります。よく表現数や運命数と呼ばれ、生まれ持った気質よりも「外に現れる才能と印象」を映すとされます。計算はアルファベットを数字に変えるところから始まるので、ふつうローマ字で書いた名前を用います。
土台となる表は単純です。AからIに1~9を、JからRにふたたび1~9を、SからZにもう一度1~9を順に当てます。ですからA・J・Sは1、B・K・Tは2、C・L・Uは3…という具合に、すべての文字が1から9のひとつの数を持つことになります。この「ピタゴラス式」の並びが、今日もっとも広く使われる方式です。
さて、縮める段です。名前のすべての文字を数字に変えて足し、その合計をさらに一桁になるまで足し続けます。たとえば合計が39なら、3+9=12、さらに1+2=3となって、名前数は3になります。ただし、足す途中で11や22が現れたら、それ以上縮めずに「マスター数」としてそのまま残す伝統もあります。特別な響きを持つ数とみなされるからです。
ここで必ず覚えておきたい点があります。同じ人でも「どの名前を使うか」によって数は変わります。旅券に記された正式な名、ふだん呼ばれる愛称、ミドルネームを入れるか外すかで合計が変わるからです。ですから名前数は「変えられない運命の刻印」ではなく、自分が世に差し出す名前がどんな色合いを帯びるのかを眺める遊びに近いのです。唯一の正解が定まっているわけではない、ということでもあります。
ですから名前数を出してみたなら、その数が語るという趣を軽く味わってみてください — ただ、それを「わたしのすべて」と決めつけはしないで。FortuneLeafのいつものように、数秘術は定まった運命を告げません。名前ひと筋から咲いた小さな数は、自分を何と呼び、どう現したいのかをもう一度映してみる、優しい鏡にすぎないのです。