城壁の狭間の上に立つ男が、片手に天球儀を掲げて海と陸を見渡し、一本の杖を手に、もう一本を傍らに固定しています。
このカードは、個としての力、選択、そして世界を手中に収めながら、まさにその大きさゆえの重みを感じるという葛藤を扱います。霊的には、既知の安心と未知への野心とのあいだに立つ境目を表します。慣れ親しんだ安住の地に留まるか、それとも己の創造の力をもってより広大な目標を目指すかを決すべき地点であり、大いなる成功には、生来の孤独が伴うことをも知らしめるのです。
重要な決断を前にしているなら、急いではなりません。前へ進むための主導権と資源は、すでにあなたの手にあります。ただ、その野心の代償が心の労に見合うかをよく見極めることが肝要です。仕事においては、慎重に計画を練る時。衝動で動かず、戦略的な展望をもって、一歩一歩が己の高い目的に沿うようにしなさい。世界を手にするとは、時に、何を選ぶかを知る責務を担うことなのです。
動き出す前に、いま一度己の地平を見渡しなさい。真の熟達は、己の領分を広げるべき時を見極める力にこそ宿るのですから。
リーディングでの意味: 偽りの盟約や友情に用心せよ. 回りくどく言わず、真に思うことを述べ、己の意志のままに行動せよ.
正位置の意味: 己の道を自ら選び取る力をもつこと; 実りある選択肢を差し出し、また受け取ること; 他者の視点ややり方の中に価値を認めること; 同じ目的に至る道が幾通りも正しく在ると悟ること; 複数の務めを同時に巧みにこなすこと; 己の決断を下す権限と力があると感じること.
逆位置の意味: 己の真の意図を偽り、また隠すこと; 心はまるで別のものを望みながら、別のことをすること; 正当な理由もなく、道半ばで方向を変えること; 固執が無意味になっても、目標を変えることを拒むこと; 他者の助言や考えを、傲慢にも聞き流すこと.
キーワード: 岐路, 決断, 選択, 個の確立.