タロットは聞いたことがあっても、「ルノルマン(Lenormand)」はなじみのない方が多いでしょう。ルノルマンは36枚からなるもう一つの占いカードで、18〜19世紀のヨーロッパで有名だった占い師マリー・アンヌ・ルノルマンの名にちなみます。タロットが象徴と元型を通して心の深い風合いを映すなら、ルノルマンは船・家・鍵・指輪のような日常の事物の絵で、より具体的で実用的な物語を語るのが特徴です。
ルノルマンの36枚には、それぞれ名前と意味がついています。騎手(ライダー)は知らせ・訪れ、クローバーは小さな幸運、船は旅・移動、家は家庭・安定、木は健康・成長、鍵は答え・大切な事、というように。どれも漠然とした象徴というより、暮らしの場面を指す明快な言葉に近いのです。
ルノルマンの最大の特徴は「カードを組み合わせて読む」ことです。タロットが一枚一枚の深さを味わうなら、ルノルマンは二、三枚、あるいは九枚、または三十六枚すべてを広げる「グラン・タブロー」のように、カードが並んで作る「文」を読みます。船の隣に家が置かれれば「引っ越し」や「遠くの家族」のように、隣り合うカード同士が物語を編むのです。
ルノルマンを楽しむ心もちはタロットと同じです。絵が未来を釘づけにするのではなく、いまの状況を新しい角度から見せてくれる鏡と受け取るとよいでしょう。具体的に読めるぶん「ぴったり当たる」と感じる瞬間もあるでしょうが、そんなときほど、恐れたり大金を費やす判断につなげないでください。人生の大切な決断は、カードではなく自分とそばの人、必要なら専門家とともに下すものですから。FortuneLeafはいつものように、定まった運命ではなく、しばし自分をふり返らせる一片の省察をお渡しします — ルノルマンの36枚は未来の台本ではなく、日常の言葉で自分の心をもう一度読んでみる小さな絵本にすぎないのですから。