東洋の長い夢占いの伝統で、蛇の夢は指折りの吉夢の一つとされてきました。蛇は地と水を行き来し、脱皮して生まれ変わる神秘的な獣なので、古くから財と生命、知恵と変身の象徴として愛されてきたのです。ですから蛇が出る夢を見ると、しばしば良いことの兆しと喜びました。ただ一つの蛇の夢がいつも一つの意味だけを持つわけではなく、どんな蛇がどんな姿で出たかによって、その結はかなり違ってきます。
最も広く知られるのは財の象徴です。大きく艶やかな蛇、複数の蛇、あるいは蛇が体を巻いたり噛んでくる夢は、古くから大きな財や思いがけない臨時収入が入る兆しと読まれてきました。特に大蛇のように大きくたくましい蛇は、それだけ大きな福と財を意味すると見ました。蛇を捕まえたり懐に抱く夢も、財と機会を手にする吉夢として喜ばれました。
蛇の夢はまた、代表的な妊娠の夢(胎夢)としてもよく知られています。子を授かるころ、色が美しかったり大きな蛇が懐に入る夢を見ると、古くから貴い子を宿す兆しと喜んだのです。蛇の色や大きさ、状況によって息子・娘を占う話も長く伝わってきました。このほか蛇は傍らを助ける貴人や知恵、時に心を揺らす異性や誘惑を意味することもあり、同じ蛇でも夢の雰囲気によって幾筋にも読み解かれました。
もちろん蛇の夢がいつも明るく読まれたわけではありません。蛇に追われたり噛まれて痛みを感じる夢、蛇が気味悪く恐ろしく迫る夢は、ストレスや健康を省みる合図、あるいは傍らの気まずい関係を用心せよという警告と見もしました。こうして同じ象徴が吉と凶に分かれるという事実は、夢の意味が前もって定まっているのでなく、夢見た人の状況と心によって違って映ることをよく示します。
今日の心理学は蛇の夢を少し違う目で見ます。蛇が脱皮するように、この夢はしばしば古い自分を脱いで新しくなる変化と再生、癒しの過程を象徴すると読まれます。同時に蛇は抑えられた本能や恐れ、向き合いにくい感情を表すこともあります。ですから蛇の夢は、今自分の暮らしで何かが大きく変わっているか、長く先延ばしにした心の問題が水面に浮かびつつある合図と読めます。恐ろしく感じた蛇ほど、実は自分が目を背けてきた自分の一部であることが多いのです。
ですから蛇の夢を見たからといって、吉凶に過度にとらわれる必要はありません。それは行く末を釘づけにする予言でなく、今自分の中で起きている変化と願いと恐れをやさしく映してくれる鏡に近いのですから。FortuneLeafが蛇の夢を紹介する意もここにあります — 吉夢だと浮かれさせたり凶夢だと脅したりするのでなく、誰もが一度は見るこの鮮烈な夢を通して、今の自分の心の結をはっきり読みなだめられるよう、傍らで助けたいのです。